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「ベビーヨーガ」

Rumi


2011年初め。バースライト創始者のフランソワ先生の著書「ベビーヨーガ」を手に取って感銘を受け、ドギマギしながらイギリスへメールを出しました。その年3月、11月と2回オーストラリアを訪れ、バースライトのベビーヨーガ、産前産後のヨーガの認定資格を取得しました。当時6歳になる息子を夫に任せて!母親単独の渡豪でした。
 
オーストラリア研修の最終日のことです。修了書をいただき、達成感で興奮冷めやらぬ私は、フランソワ先生ご本人に「バースライトのヨーガは素晴らしいと思います。日本でも是非、研修を行ってください。先生の大ファンです!」と、持参していた「ベビーヨーガ」(日本語版)を差し出したのです。先生はご自身の著書の日本語版を目の前に「日本語版を見たのは初めてよ。」と喜び、表紙をめくってサラサラとサインしてくださいました。日付は2011年11月。そして先生は、「つい先日新刊が出たのよ。良かったらどうぞ。日本人親子もモデルとして協力してくれたのよ。」と、新しい本を見せてくださいました。
 
帰国してから、新しい「Yoga for mother and baby」を夢中になって読みました。そしてそのエッセンスやテクニックをクラスに取り入れました。さらに突き動かされるように、フランソワ先生に日本語翻訳をしたいと申し入れ、ガイヤブックスさんに直談判しました。友人の翻訳家・中井智恵美さんと恊働で翻訳し、2012年10月『お母さんと赤ちゃんが楽しむ〜ベビーヨーガ』として出版することができたのです。
 
バースライトの日本での活動は、『お母さんと赤ちゃんが楽しむ〜ベビーヨーガ』の出版という形で最初の一歩を踏み出しました。それ以降、バースライトの研修を開催することを目標に、テキストの日本語訳を少しずつ進めて行きました。
 
いよいよ2017年から「母性のヨーガ・トレーニング」を開催しています。2017年は福井。2018年は沖縄。そして今年は広島で。福井では続編「フォローアップトレーニング」も開催します。『お母さんと赤ちゃんが楽しむ〜ベビーヨーガ』は、研修でも参考図書として紹介しています。現在はほとんどの図書館にも置いていただいており、時々クラスの生徒さまから、「本を読みました〜」と声をかけていただけることも嬉しいです。
 
ここで、この本の序文に添えた、私の挨拶文を引用したいと思います。
 

生まれたばかりの赤ちゃんとの生活は、幸せいっぱいの日々…のはずが、実は孤立してしまうお母さんは多く、慣れない子育てで自信を失うのは苦しいものです。
 
思い起こせば、私自身の産後生活も波乱の幕開け。身体と環境の大きな変化に心が翻弄され、自分のバランスをとるのがやっとの日々。わが子に愛情たっぷりのスキンシップを与えることができたのか自信がありません。今、ベビーヨーガの指導をしながらそのころの私自身と、赤ちゃんだった息子を「それでいいのよ」と抱きしめたいような気持ちになることがあります。

バースライトのベビーヨーガは、単なる赤ちゃん体操にとどまらず、ヨーガ哲学をもとにした素晴らしい育児観があり、それを実践する具体的な方法を示してくれます。何よりも母になった女性に、自分を慈しむことを教えてくれます。

日本でバースライトのベビーヨーガが広く親しまれるように、という願いをこめて。ひとりでも多くのお母さん、お父さんにこの本を手にとっていただけますように。

ぜひ、『お母さんと赤ちゃんが楽しむ〜ベビーヨーガ』をお読みになってください。

 
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