WOMB TO WORLD CONFERENCE in Cambridge
胎児は聞こえているのか?

by MARIE-CLAIRE BUSNELマリークレア・バンセル女史


9月22日バースライト学会では、妊娠中から産後にかけて、サウンドとリズムを通じて積極的に母子の結びつきを支援することができる。というテーマでヨーロッパ各地から著名な研究家が招かれ、妊産婦、胎児や新生児を対象にした研究結果が次々にアップデートされました。 

現在では常識となっていますが、胎児の聴覚は17週くらいから発達を始め、25週以降にはママの声と周囲の声を聞き分けている。記憶も始まっていて声を覚えていると言われますね。現在90代という高齢のマリー女史は、フランスからSkypeでの登壇でした。

動物習性学者のマリー女史は動物のコミュニケーションについて研究していましたがやがて人間の胎児と母親のコミュニケーションに興味を持ち研究を始めました。そして世界で初めて胎児に聴覚があることを発表した博士です。「50年前に私が、胎児には聞こえている、と言った時、だあれも信じやしなかったわよ!」と会場を湧かせていました。

女史の研究チームは、30年にわたり胎児の「聞こえ」を心音の変化で計測し、分類し以下のことを明らかにして行きました。


○胎児の聞こえの幅
○違う音に対して胎児のリアクションの変化
○大きな音へのストレス反応を示すゼスチャー

といった一般的なことから、やがて

○母親の声に対するリアクション
○ふたつの子守唄を聞き分けられるか
○子宮内で聞いた子守唄を記憶している時間
女史の研究は母子の結びつきに関することへと広がり

母親としては胸が熱くなるような発見へと・・・!

ほとんどの胎児は
○他の女性の声よりも、母親の声により反応する
○母親の感情的な声に、より反応する
○母親が感情を動かすようなことについて話しているときに、より反応する
○母親が、自分(胎児)に語りかけた時、もっとも反応す

そして、マリー女史の最新の発見は驚くべきものでした。

胎児
未熟児で生まれた赤ちゃん
生後2日目の赤ちゃんから
生後14ヶ月(1歳2ヶ月)の

赤ちゃんまで検証した結果

母親が語りかけると、その子達の心拍に反応が見られる。しかも、声に出して語りかけなくても、母親のサイレントスピーチにも同じように反応する!!サイレントスピーチとは、声に出さない内なる語りかけ。つまり、心の中で子どもに語りかけること。。。。。心の中で子を思うこと。

「若い科学者たちが、もっとこの分野に興味を持ってくれるように、私はまだまだ研究を続けるわよ!」と、マリー女史はチャーミングに締めくくりました。

マリー女史の探究心に、長年の功績に心からの敬意を表したいとと思います。

是非バースライトのサイトからもマリー女史の発表についてご覧ください。
https://www.wombtoworld.org/speakers/marie-claire-busnel/