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Well Woman Yoga

オランダ、ユトレヒトへの旅 vol.1 女性のためのヨーガ・セラピー

Rumi


 
 Well Woman Yogaとは
2017年11月下旬。バースライトのWell Woman Yoga(ウェルウーマンヨーガ)の指導者養成コースのためにオランダへ行ってきました。女性の「リプロダクティブヘルス:性と生殖に関わる健康」のためのヨーガ・セラピーの適応を学ぶコースです。

 
Well Woman Yogaはバースライトの創始者・フランソワ先生が長年マタニティヨーガ、産後のヨーガを教えながら、女性たちから聞く出産時のトラウマや、産後の慢性的な症状へのニーズに応える形で始まりました。先生のクラスでは多くの場合、女性たちは自分と母親との関係性を見つめ直すことになり、母子関係に喜びや感謝を感じる事ができると、不思議なことにほとんどの症状が緩和され、問題が解消しました。やがて、不妊で悩む女性たちがヨーガクラスに参加するようになり・・・フランソワ先生は女性たちの身体と心の傷の声を聴きながら、ヨーガの動きを応用しながら実践し、女性たちをよく見て話を聞いてさらに適応させ、小さいグループレッスンは徐々に広がっていきました。
 
初潮を迎え、女性性を育み、妊娠・出産し、産後・子育て期を駆け抜け、そして更年期を経て閉経する。女性特有の病気や症状に直面し癒す。さらに性のサイクルを終えてからも女性として健康にゆたかに生きる。変化に富んだ女性の人生は、そのぶんチャレンジングな局面もたくさん。女性のためのヨーガ・セラピーは、それぞれの局面で落ち着いて問題に向き合うことができるもの。それだけではなく女性が積極的に自分についての探求を深め、変化を生きる力を与えてくれるものだろう。このようにフランソワ先生はWell Woman Yogaを女性性のサイクルに沿って応用できるものへと発展されました。

15年前のことになりますが私自身、結婚してすぐに子宮外妊娠というつらい経験をしたことからヨーガを本格的に始めることとなりました。術後しばらくは身体を伸ばすだけで腹部の傷が引きつり、腹這いのポーズではうまく力が入らず、カチカチに緊張して前屈もままならない。今思えば自分の身体にちゃんと向き合ったのはそれが初めてだったかもしれません。ヨーガは自分について知り、周りとの関係性を育てていく実践です。それから今日まで私は、過去を癒し今を楽しむための長い旅をしてきたのだろうと思っています。

ヨーガを通じて私もこれまで少しずつですが、自分の性について感謝を育み健やかさを取り戻しているような気がしており、最近では、これから更年期を経て「老いる」人生にリラックスして向き合っていきたいと思うようになりました。オランダへ向かう飛行機の中でテキストに目を通しながら、いよいよ私も次の扉を開けるときが来たんだなと感じていました。


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