BEEKEEPER:Tomohiro Shinoda

いつもの時間、
いつもの通り道

いつもと同じ毎日の中で、ふといつもと違う景色に気付きました。
土手を脇に小さな小箱が8つほどの場所が目に留まり、
ほかの畑とは違うなんだか違和感を感じたのを覚えています。

その後、何度も眺めその場所が養蜂場であることがわかりました。
蜂が蜜を集め、子孫を養い、その過程である蜜をいただく。
なんともありがたく、エネルギーの源であることを実感として感じました。

蜂はいつも私の近くにいて、
思い出すとさまざまな記憶がよみがえります。

小学生ごろには、7つほど上の人と遊んでいて、
近くの蜂の巣から蜂の子をとって食べるという経験もしました。
その後、別の日にズボンをはくと激痛が走り、急いでズボンを
脱ぐと二匹もズボンに紛れていて、
私は2か所刺される経験もしました。

すぐに、罰があったのかと思いました。
しかし、その後、蜜蜂は刺すと死んでしまうことも知り、
悪いことをしてしまったと振り返りました。ちゃんとズボンを
確認していれば死なずに済んだかもしれない、
あわてて攻撃して死ぬことはなかったのかもしれないと。
その後も、蜂に手を出さなければ攻撃してこないことをしり、
落ち着いてあわてず行動することを心がけています。

小さな命であるが、大きな社会を守ろうと
それぞれがしっかりと役割を果たし、
世代を変え生き続けていきます。
天敵にも臆さず、皆で攻撃する様は
なんとも勇ましさすら感じます。

私は看護師をしており、1人1人が
自分らしく生きられる社会であることを
常々思っています。

生きるとはなんなのか、
死ぬとはなんなのか、
自分の役割とはなんなのか、

そんな普段では口にできないようなことを
蜂を通して語ることが、自分の生き方を
見つめるきっけになるのではないかと感じています。

そして、人は感覚にあふれています。
見て、触って、聴いて、味わって、
嗅いでと様々です。それらの感覚を使うことで
今を生きていることが実感できます。この五感を
しっかりと毎日使うことが人本来の力を呼び覚まし、
さらには癒しになると考えています。

幸い、日本には素敵な四季があり、
四季折々の花から蜜を集め、味や匂い、色味などで
私たちを楽しませてくれる蜜蜂は、
癒しの存在とも言えそうです。

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