CiNetシンポジウム脳科学が拓く:「おもろい」社会を目指す

2018年6月27日に開催された第8回 CiNetシンポジウム脳科学が拓く おもろいAI・ロボット社会に参加してきました。AIと脳科学がクロスすることで、「おもろい」社会を目指すCiNet。

「未来社会は、確実にAIやロボットを組み込んだシステムに囲まれた生活環境を生み出します。もちろん、これに貢献するために、AIやロボットの研究開発を進めることは、産業政策の観点からも重要です。しかしながら、社会の中心は人間ですから、個々人が、便利さを享受しつつも、安心して、社会の主役としてわくわく活動できる環境にしなくてはなりません。それには、人間を知ること、人間の感性や思考や認知の特性をよく理解した上での技術開発が重要となるでしょう。脳科学を今進めることの重要性は、まさにここにあります。来るべきAI・ロボット社会をワクワクおもろいものにするために、脳科学が大いに貢献することを来場される皆さまに感じていただきます。」

基調講演では基調講演 「脳情報科学でおもろい未来社会を目指す」と題してIBMにて基礎研究をされている福田 剛志(日本IBM 東京基礎研究所長)の登壇。IBMは世界に12箇所ある研究所があるそうで、技術だけでなく、アフリカとロシア、ブラジルといった地域の特性のニーズを探りながら、研究している。ビックデータと言われる、大量の情報が、インターネットを通じて、クラウドコンピューティングに集まり、データが蓄積され、そのデータを元に知識を利用して次のサービスを提供する。今後は、大量のデータが一箇所に集まるのではなく、今後は、端末側でそれぞれがデータ処理をして次の行動を起こすことになる。「AI move to Edge.一番重要なテクノロジーは見えなくなる。見えなくなる技術が重要」

5mmサイズのコンピューターが開発され、そのコンピューターをAIが制御する。これまでのAIは狭いAI。カメラで、犬がわかる。鳥がわかる。食事のメニューがわかるといった、「プロフェッショナルのためのAI。今は、BroadAIひろいAI。そしてGeneral AI。汎用のAI。より自然に近いAIが生まれる。

「人と関わるロボットの研究開発」と題して石黒浩教授が登壇しました。人間理解を目指して、ロボット作りをしている、おもろい黒い服を着た教授。人間と人間らしく関わることができるロボットを開発して人間のマクロレベルの認知機能の解明を目指す。最終目標は、コンパニオンロボット

コンパニオンとは。。
companion = 仲間、友人、連れという言葉。 英語では、食事や旅、仕事など、行動をともにする相手のことを広く指します。 語源は後ラテン語の compāniōn で、ともに(com)パン(panis)を食べること(ion)という意味。

すしマニアとラーメンマニアが議論するロボット。「すしはラーメンより良い」というテーマに対して賛成意見として「すしは健康的」「すしは職人技」、反対意見として「ラーメンは種類が豊富」などと論点を整理する。さらに「すしは健康的」について「魚は体に良い」、「実はカロリーが高い」など、数百以上の論点を分岐データをインプットすると、人間は簡単においていかれてしまうそう。

https://newswitch.jp/p/8472

また、音声情報を入力するだけ、ロボットが顔の表情や身振り手振りを自動で制御するロボットの開発もしている。

夏目漱石の読み聞かせ

夏目漱石のご子孫の人の声を録音している。

Tottoの部屋

徹子の部屋は膨大なデータがあるので、徹子さんの会話パターンをインプットできるから、誰でも徹子の部屋に参加できるという。

米朝アンドロイド落語

アンドロイドニュースキャスター

エリカが英語インタビュー

人間に近づくロボット。
アンドロイドという存在を目の前にて
存在とは何か?
対話とは何か?
身体とは何か?
心とは何か?

石黒教授の「人間を理解する」
という探求に触れることができました。

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