安心してください。

お迎えに行くと、玄関の真正面で靴を履いて、押しぐるまを前において、準備万端でした。私の顔を見ると、あら。こんな人だったかな?とちょっと戸惑いながらも、車に乗り込みました。今日はすいません。ありがとうございます。お数珠もかしていただいて、何から何までありがとうございます。いえいえ。

100歳近いお婆さんと、御施餓鬼法要に参加しました。今年は十七回忌だから。行っておきたい。来年どうなるかわからないから。突然いなくなった子どもだから。。

寺に到着すると、墓の隣に車を駐車。お墓もこちらにあるんですか?そうです。あちらの奥に家の墓があります。玄関先でお寺の奥さんに会い、今日のお参りになるまでの経過を説明しながら、奥さんは、ニコニコっとされながら、よーお参りにきてくれなったね。暑いねー。足元気をつけて。とお婆さんをガチっと支えてくれました。

本堂に上がると、数名の僧侶が太鼓やリン、拍子木などをたたきながら御経をあげていました。堂内に響く「南無阿弥陀仏」を聞きながら、受付で、お参りの説明。どうやら申込みはしていないらしく、申込み用紙を渡されるが、書けない。息子さんの十七回忌なんです。と伝えると、今は平成三十年だから、と過去帳で過去をふりかえる。

確かにありました。
息子さんがここにいました。

私は足が悪いから、あなた代わりに
焼香してきてください。
え!あ、はい。
と返事をして〇〇家として
焼香させていただきました。

お昼のお弁当をいただき、
車まで見送ってくれる奥さんに
お参りのお礼をお伝えして、
お婆さんが息子さんのことを
気にかけていることを伝えると

そうですよね。
分かりますよ。分かります。
でも安心してください。
私たちがお守りしていますから。
彼女のお父さんも、お祖父さんも
ご先祖様もお守りしていますから。
とニコニコっと伝えてくれました。

南無阿弥陀仏

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