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コラム

マタニティーヨーガ:意識のある感じるお産

2017/05/14 / pregnancy

 

ご出産おめでとうございます。
ヨーガで気づきを深めてコンシャスバース
「意識のある感じるお産」をされました。

現在は産後のヨーガに元気に参加して
くださってるMさんのご出産体験記です。

 
二人目なのに不安でした。一人目は発育遅延と診断され、未熟児だったらという不安がありました。二人目は、同様に発育遅延と言われていながら、妊娠後期になって急成長。今度は大きくなりすぎてしまったらという不安を抱きました。それぞれに心配でした。

マタニティヨガには一人目の時もお世話になりましたが、今回は、産まれてくる子供の力を信じようとする気持ちがより強かったように思います。クラスで眠ってしまうほど深くリラックスし、より真っ直ぐにお腹の子に向き合えたからかもしれません。

予定日は何事もなく過ぎようとしていました。布団に入ったものの、既に3300gを超えていたお腹の子を無事に産めるだろうか、これ以上大きくなったらどうしようか、とやはり心配で眠れず布団を出ました。そして静かな部屋でヨガを始めると次第に落ち着き、「そろそろ産まれておいで。」と呼びかけてみたりもしました。その時間が良かったのかもしれません。眠りについた数時間後に陣痛が始まり、入院となりました。

二人目だからか、赤ちゃんが大きいからか、早いうちから陣痛が強いように感じました。けれど赤ちゃんの体が大きいだけに、なかなか降りてきません。楽な姿勢を探してと四つん這いにもなってみましたが痛みに耐えられず、横向きに丸くうずくまる姿勢が一番でした。それでもあまりの痛みに全身に力が入り、硬直している感じがしました。
同じ苦しさの中を頑張っている赤ちゃん。ゆっくりゆっくり自分のペースで出口に向かっているはず。少しでも楽にしてあげたくて、深い呼吸で緊張をゆるめるようにしたり、骨盤を前後左右に動かして進みやすい方向を探ってみたり。クラスで先生がよく言われていたように、まさに赤ちゃんとの共同作業でした。

「次の陣痛でしっかりいきんでみて。」と言われ、いきむと破水。助産師さんの予想通り、破水後は一気に赤ちゃんが降りてきて、それからはあっという間でした。担当医が外来診療中だった為、すぐにでも産めそうなのに「待って。」と言われてしまうほど。その陣痛が落ち着く頃に先生が来たので、次の陣痛を待ちました。

とても静かな時間が過ぎました。そして5分ほど経ち、やってきた陣痛の波。助産師さんの合図に合わせてしっかりとお腹に力を入れると、待っていた赤ちゃんの姿が見えました。しばらく産声が聞こえなかったので不安になりましたが、そのうちにしっかりと泣き始め、胸の上にやってきた赤ちゃんはずっしりとした重さ。みんなに「大きい!」と笑顔で迎えられた赤ちゃんは、3414gの大きな女の子でした。

私にとっては一人目よりも辛く感じたお産でしたが、助産師さんにはすごく上手だと絶賛して頂き、超がつくほどの安産だったようです。クラスで実践していたように、深い呼吸で緊張をゆるめられたことが、スムーズなお産につながったのではないかと思います。そして「ちゃんと産んであげるから安心して出ておいで」と呼びかけ続けた私の想いと、頑張って産まれようとする赤ちゃんの想いがうまく重なった結果かもしれません。

妊娠から出産まで何事もなく過ごせたことは
本当に有難いことで、頂いた命を家族みんなで
大切に育てていきたいと思っています。