逆子の赤ちゃんを出産する
マタニティヨーガのクラスでも、出産直前まで

骨盤位(逆子)のままの赤ちゃんが稀にいます。

妊婦さんは、帝王切開を勧められたり、外部頭位回転術が
できる病院を探したり、ありとあらゆる方法を試したりして、
プレッシャーを感じて大きなストレスを抱えてしまう場合もあります。

そんな時、一度、赤ちゃんの立場に
立ってみることをお勧めしています。和歌山県の開業助産師
坂本フジエさんが著書のなかで、このように言われています。

 

  赤ちゃんが生まれるのは何度立ち会っても不思議です。66年お産の現場にいて4000人近い赤ちゃんを取り上げていますが、同じ生まれ方はひとつもありません。それは「同じ生き方が二つとない」というのと同じだと思います。お産の主導権は誰が握っているのだと思いますか?助産師でもお母さんでもなく、赤ちゃんが握っているんです。人間の体には六十兆の細胞があるといわれています。そのうち、百四十億が、脳の細胞。その百四十億の細胞を1つも壊さんようにこの世に出ようと、どの赤ちゃんもみな思っています。ですから、赤ちゃんは、絶対に自分が死ぬような生まれ方はしません。赤ちゃんに任せていたら、大丈夫なんです  『大丈夫やで~おばあちゃん助産師のお産と育児の話』より

 
逆子で生まれることを、
赤ちゃんが選択したのだと
考えられませんか。

 赤ちゃんは自分の身を守るための生まれ方をする

自分の命を守るために、理由があって、逆子のままでいる。そうだとしたら、赤ちゃんの命の選択を尊重して、受け止めてあげてはどうでしょう。

そうすれば逆子のまま自然分娩をするのか、
帝王切開で出産するのか、
前向きにこれからどうすればよいのか、
考えられるようになるかもしれません。

Iさんは、どうせだったら、最高の帝王切開出産をしようと、前向きに自分のお産と向き合いました。

 

逆子が戻らなかったので、産婦人科の勧めで帝王切開をすることに決めました。手術の前にお腹をさすりながらいっぱい話しかけました。『今から会えるね、急にお腹が開いてびっくりするかもしれないけど、大丈夫だよ。』って。そして、赤ちゃんが生まれて、とにかく安心しました。最高の帝王切開にしたかったので、病院のスタッフみんなで、ハッピーバースデーを歌ってもらうようにお願いしました。そして、じゅうぶんな時間をかけてカンガルーケアをさせてもらいました。(Iさん)

 
Hさんは、マタニティヨーガにはじめてこられた時は
すでに37週目。涙を流しながら、絶対に逆子を戻して
自然に産みたい、と話されていたのが印象的でした。

外部頭位回転術を受け、
結局、逆子のまま自然分娩することを決心しました。

Mさんは、妊娠中期から逆子、赤ちゃんの発育が
遅いことなどで不安とプレッシャーに苦しみました。
出産直前で赤ちゃんが回転し、赤ちゃんの体重も増え、
自然出産をされました。