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コラム

マタニティーヨーガ:少しずつ母性を育てる時間

2016/12/11 / pregnancy

 

マタニティヨーガの指導を始めて、
ちょうど10年が経ちます。
息子を出産した時、
お産はヨーガみたいだった!
と感動しマタニティヨーガの
インストラクターになりました。

それから10年の間に、私自身の
生活環境が変化し経験が積み重なり
ものの見え方が変わって来ました。

マタニティヨーガとの向き合い方も
以前より少しホリスティックになって
来たように思います。

ヨーガを通じてリラックスし、安心して
お産に臨んで欲しいのはもちろんですが
妊娠・出産という体験が、

その後の「お母さん」としての日々の
励みになるような経験であって欲しい。
そんな風に思うようになりました。

 

●体を動かしたい

●安産のため
●呼吸法を学びたい
●気持ちを穏やかにしたい

妊婦さん達は、このような目的でマタニティ
ヨーガに来られます。クラスでは気持ちよく
体を動かし、呼吸を整えリフレッシュし、
お産に向けて筋肉、骨盤を整えます。

一連のアサナ→リラクゼーション→
アサナ→リラクゼーションの構成は、
まるで陣痛の波のよう。

赤ちゃんをイメージしながら深い深い
リラックスを習得していきます。


でも、これまで妊婦さん達と対話して
来た中で、私には大きな気づき
がありました。マタニティヨーガを通じて
私は妊婦さん達の「母性」の芽生えに
立ち合わせてもらっている。

お腹のいのちの育ちを意識しながら、
妊婦さん達はお母さんになることについて
考えている。

ヨーガで静かに体と呼吸、いのちと
向き合う時間は、お産の準備を
しているだけではなく、少しずつ
母性を育てる時間でもあるのです。


陣痛が怖い。

ほとんどの妊婦さんは痛みに耐えられる
か不安に思っています。体の中で着々と
大きくなる赤ちゃんを感じると、お産を
するんだという実感が湧いて来る。

大丈夫かな。


でも同時に、いのちの奇跡に丁寧に気づく
時間の中で「母性」を意識する。
愛おしくなる。
生きる力を感じる。
その光に気づいていただけますように。。。
自信を育んでいただけますように。


Every day is a good day.