家族農園:きのちゃ〜イチジクブレンド〜


みなさーん。お買い上げありがとうございました。
「高級なクッキーのような顔りがする!」
「昔、母が、ドクダミを干して、こんなお茶を飲んでいた。」

そうそう。うちも、そうでした。母もばあちゃんも、いろんな野草を庭や路地に植えて、お茶にしたり、入浴剤の代わりにしたり。お茶を飲みながら、お互いの共通点が見つかるのはとても楽しいですね。

今回の「きのちゃ」のブレンドは「イチジクブレンド」。いちじくの葉っぱが入っています。イチジクの甘い香りがいつまでも喉に残っていて、思わず深呼吸したくなるお茶です。

ドクダミ、桑、イチジクと野草なので、普通は青臭くなりますが、じっくりと天日干ししてから、鉄鍋でゆっくりと焙煎していますので、飲みやすいですよー

家族農園:乙女三人組

家族農園「セレーノきの」には乙女三人組がいます。アクティブayuとアートyukaとアライフrumi.それぞれにセレーノきの農園で、花をさかせています!

アクティブayuは東京恵比寿暮らしの福井都会人。都会の華やかさと福井のジメジメ堅実さを兼ね備えたカッコイイ女子。

アートyukaは庭のアリンコとも友達になれるナチュラル派。でも大胆で直球勝負には強い最強女子。

アライフrumiは大地のように、どんなものも土に分解して、色とりどりの華が開く栄養豊富なマチュアー女子。

それからもう一人。ビックママ。いつでもどこでも笑って、家族の幸せを願い続けるmotherです。

いのち:あちらとこちら

ドクターの診察にOrihimeさんも一緒に同行しました。おばあさんは、外に出たいけど、90歳もすぎていて、起き上がろうとすると、腰が痛くて起き上がれない。だから、ずっと部屋の中で、天井とテレビを見ている毎日。

月の二回の訪問診察では、以前住んでいた自分の家の裏山の畑のこと。山にいって山菜をとったり、夏野菜の準備をしたり、ジャガイモの収穫をしたり、と夢をみる。と聞かせてくれます。

彼女の代わりに、今まで住んでいた家にOrihimeが伺ってみるのはどうかと思い、まずは家の周りをOrihimeで散歩して見るのはどうかと思い訪ねました。

部屋でドクターと一緒にiphoneの画像を見ながら、用水路、隣の畑、庭の鉢。サボテンの花を見ました。

部屋に戻って、今見えていたのは、外の景色ということ。家の周りの様子だということを伝えました。「ああ、そうか」といった感じで特に何もない。

裏山を見に行きますか?と聞きました。
いいえ。行きません。いつも家にいます。
とおばあさん。

お父さんが作った炭を
肩にかついで、
山から降りてきたり、
畑の作業を
毎晩、やってます。

朝、目がさめると、
今、自分はどこにいるのかと、
家族の人に聞くそうです。

おばあさん、あちらとこちらを
自由に行き来しているようで。

最先端の工学研究者の視点 ロボットにこめられる道徳感情


2018年1月25日、雪の影響が心配でしたが、先週金曜日の夜に東京にて行われた「最先端の工学研究者の視点 ロボットにこめられる道徳感情」に参加してきました。

Pepperの感情認識エンジンの開発者である光吉氏は、極真空手五段ということで「押忍」と講演が始ました。また彫刻家で、東京大学で医学系研究科で特任講師をしているという謎の人物でした。

ペッパーには、人の感情を読み取り、理解する「感情認識」とペッパー自身が感じる感情を生成する「感情生成機能」を数値化してペッパーにプログラムされています。感情を読み取る技術として、声のトーンから脳で活動している部位を特定し、感情を決定しています。

その特定された感情がペッパーのタブレットに表示されます。自分が今、どんな感情かどうか判断ができない時がありますね。そんな時にペッパーが、そっとあなたの心について教えてくれるのかもしれません。

光吉氏は脳の反応やホルモンの反応を擬似的に数値化し、数値をペッパーに反映することで、こころらしきものが、ペッパーに芽生えていることに、戸惑いも感じているようでした。また、一つ一つの心の特徴を数値化することで、どのような状況に置いて心が変化するか法則も見えてきて、簡単に操作できてしまう「こころ」に恐ろしさも感じているようでした。

感情とは何か?
を掘り下げることで

善とは何か?
悪とは何か?

溢れる才能をフルスロットルしながら
苦悩されていました。

近い将来、ロボットも
苦悩するようになるかもしれません。

ウェアラブルEXPO


2018年1月16ー18日に行われたウェアラブルEXPOに参加してきました。産業用ロボット、ドローン、人と一緒に作業するロボット「暖房付きパーカー」「耳をふさがないイヤホン」と衣食住の全ての生活にAIやIotの技術が盛り込まれています。

iPhoneが電話機能だけでなく、
インターネット、録音、写真、読書といった、
いろいろな機能を含んでいるように

Tシャツが「どこんジョーガエル」のように
テレビモニターになったり
ガンダムのようなモビルスーツが登場するのも
そう遠い未来ではないようです。

医療で考えられるのは、どんなプロダクトでしょうか?
心拍Tシャツ、ドーパミン帽子とか?


骨伝導を利用した“耳をふさがないイヤホン”


骨伝導キャップ
の内側を見ると両側に骨伝導の振動ユニットが
付けられており、耳の上あたりを振動させる
ことで音を聴くことができる。

https://youtu.be/NW6pkJ75E8I
シャツをたたむロボット

ask Nao


日本サードパーティ(https://www.jtp.co.jp/services/robotics/nao/)の須佐様とNaoの導入について1月18日東京にて打ち合わせをしました。日本においてNaoの総代理店です。Naoは、これまで、大学や研究機関、など、ペッパーのようにどこにでもあるようなロボットではなく、実験、研究目的で使用されていましたが、昨年頃より、一般にも販路拡大しているようです。

Naoの特徴といえば、プログラムを組むことでカスタマイズできる点です。また、ask Naoという自閉症に特化したプログラムがあり、今回、ask Naoの導入も予定しています。
https://asknao.aldebaran.com

医療や福祉の分野での導入事例は少し、
あるようですが、まだまだ未知数な分野です。

https://youtu.be/ELBSYmC5D28

ロボットって
お掃除できるの?
料理できるの?
何ができるの?

といった声がいつも聞かれますが、
まずは、Naoってどんなことができるのか?
を勉強して、何を一緒にやっていこうかを
考えていきたいと思います。

https://youtu.be/LVHPgXxbUtg

ロボットライフを 楽しみましょう!

ロボットを
友達のような
道具のような存在として
子供達の環境におくことで、
どのような変化が生まれるでしょうか?

ロボットを通じて、
「周りをコントロールできることを実感する。」
ことが一番かと考えています。

男子であれば、ラジコンで、車を動かした時の支配力!
女子であれば、お人形に可愛い洋服を着せた時の
満足感(?)でしょうか。

タブレットで、スクリーンのボタンを押すことで
ロボットが話をしたり、手をあげたり、動く。
自分の意図がタブレットからロボットにつながり
ロボットから周りの人につながって、次のつながりが
生まれる。

自分で頭を上げたり、寝室からトイレや台所に行けないけど
思いを伝えることで、ご飯が食べれたり、トイレに行けたり
嫌といえたりできる!

「周りをコントロールできることを実感する。」
とは自己表現するということです。

嫌だ。痛い。
行きたくない。

と自己表現が始まることで

わかった。ありがとう。
うれしい。

と自分の持っている感情という自己表現が
豊かになっていくと思います。

Ask Naoのソフトフェアは
 ●身体の部位を覚える
 ●指示に従う
 ●対象物の分類(ラベリング)
 ●概念定義
 ●記憶
 ●時系列理解
 ●感情認識
 ●共同注意
 ●視線合わせ

といった発達に応じたプログラムが
用意されています。

ロボットと関わることで
キッズが自分って何?
と考えて、ロボットに何を命令しようか?
何をいたずらしようか!
試して、失敗して、失敗して成功して!

援助者もキッズを病気や障害があると
なんとなく評価するのではなく

ロボットとキッズの関係性に自分が参加することで
キッズの楽しみを発見したり
キッズの成長を発見したり
自分ができる専門性が見つかったり

と新しい関係性が
芽生えるかも。

車の運転だって運転しないと始まりません。
なんで、車って動くの?
運転して、ぶつかったらどうしよう?
そんなに遠いところに行ってどうするの?
とあれこれと騒つくだけでは
どこにも行けません。

ロボットライフを
楽しみましょう!

テレノイドケア:一期一会

2018年5月15日、テレノイドケアの宮崎詩子さんとプログラマーの中尾さんがテレノイドくんをオレンジに連れて来てくれました。宮崎さんは、ご自身のおばあさんとの介護経験を通じて、「幸福感のある療養支援社会を作ろう!」をテーマに活動されている人です。幸せというモノを対話を通じてお互いに作り出していこう、そんな社会づくりを目指しているそうです。

モノと対話の役割をしてくれるのが
「テレノイド」キモかわいい人形です。

テレノイドは
「明らかに人間に見えるが、人との対話において、
一切不要なものを持たない人間」

をデザインポリシーとして製作されていて、
対話において最も重要な目を中心にして、
体の周辺に向かうにつれて、
特徴が消えていくようなデザインの人形です。

性別も年齢も不明なままで
顔は左右対称、眉毛などをなくせば、
男にも女にも見えます。大人の顔で、
顔と頭の比率を、子供の比率にすれば、
大人にも子供にも見えます。

体はおしりや太ももの面影を残しつつ、
基本的に性別は中性にする。コミュニケーションを
目的とするため、コミュニケーションに大きな
影響を与えないと考えられる手足の細部等を
簡略化しています。

お昼前に、詩織さんの家に訪問し、
午後から施設のおばあさん達に会いに行きました。

詩織さんとは、テレノイドを通じて遠隔診療を行いました。
オレンジに紅谷Dr.が待機し、私達が詩織さんの家に訪問し
テレノイドを紅谷Dr.とみたてて、詩織さんに
抱っこしてもらいながらの遠隔診療です。

詩織さんからは緊張したとの感想。
でもテレノイドを抱っこしながら
紅谷Dr.とハグする姿は少し嬉しそうに
私には見えました。

午後からは施設に訪問。
玄関前から私がテレノイドを抱っこして
宮崎さんが、少し離れて、テレノイドに
なりきって「こんにちは。初めまして」と
みんなが集まっている部屋に入って行きました。

部屋に入るなり、
「ウァアー」
「えぇー」
「なにそれー」
という歓声があっという間に広がって、いつも椅子に
おしとやかに座って、診察を待っているおばあさんが
「お人形さん?赤ちゃん?」と積極的に質問!

もう一人、いつも最後の診察のおばあさん。
すぐに立ち上がってテレノイドに迫って来ました。
「かわいいねーかわいいねーかないいねー」
と、どんどん可愛いが深くなりながら、隣までやって来ました。

「抱っこして」
とテレノイドがお願いすると
おばあさんはためらうことなく、
抱っこして可愛いねー重いねーと言いながら
テレノイドの目を見ながら
ウンウンウンウン
とうなづいく。

「ぎゅーっとして」
とテレノイドがお願いしすると
ぎゅーっとハグ。

おばあさんの目がキラキラしていて
心が踊っているのが明らかすぎて、
隣にいる私にも伝染しました。

そうやって、一人一人を回って抱っこしてもらいました。
おばあさんによっては興味があるけど、今日はいいわ。
とか、恥ずかしいおばあさんもいました。

そして、最後のおばあちゃん。
座っているおばあちゃんの隣に行くと
ちょっと拒否感があるものの、

「抱っこしてー」
とのテレノイドの言葉に
抱っこしていただきました。

「これ人形やの」
とおばあちゃんは言いながら、
テレノイドの手やお尻を
触りながら、ためす様子。

膝の上に置いて、見つめあって
そしたらおばあちゃん
テレノイドの動く口や目を触り出しました。

その姿は、私には赤ちゃんに自分の母乳を含ませる
お母さんの姿に見えて、その瞬間におばあちゃんを
理解したというか苦しみも喜びもぜーんぶある
おばあちゃんと向き合えた気持ちになりました。

そして、周りを見ると写真を撮っている
管理者のスタッフも同じような表情をしていました。

テレノイドってなんやの?
と聞かれたら、
「一期一会」
と言葉が思い浮かびます。

診察で、おばあちゃんと出会うのも
テレノイドとの出会いも、
私とおばあちゃんの出会い。
その瞬間の出会い。

その出会いをセッティングしてくれるのが
テレノイドでしょうか?

シンギュラリティとマンダラ

2018年4月27日に神戸にて行われた「シンギュラリティとマンダラ」に参加しました。演者は宇宙物理学者と高野山真言宗大僧正。シンギュラリティとは、技術的特異点であり機械が人間を超えるポイントのこと。マンダラとは密教のお経をガイドラインにしてコアメンバー、チームの構成図を示したものです。

科学的アプローチと文化、宗教的実践はどこか、方向は違うようでいてそれでいて、でもそれぞれに気になることがある。特に科学的アプローチではAI、ロボットといった、道具以上の物が生まれようとしているとき、周辺にいる人間がどうすればいいか。迷っている答えを決めかねているようです。

宇宙物理学者の松田氏は、どんなにA I、ロボットの技術が進もうと、人間を超えるはずはない。意識を持つはずはないととく。しかしメガネが視界を広げ、スマートフォンが情報伝達に変化をもたらした以上に、限りなくシンギュラリティのポイントにおいて、人間と機械の融合が進むだろうと予想されるという。

大僧正の山崎阿闍梨は、密教の視点より、そもそも宇宙は一つの人格であり、はじめもなければ、終わりもない。光りが生じ、音が伝わり、物質ができ人間もその過程の関係性の中で生きていること。瞑想を日々行うことで、その関係性に気づき、宇宙意識にて生きるべきだと強く述べる。

人間とは何か?
髪の毛、皮膚の細胞、内臓の組織、どれをとっても留まるののはなく、身体には自分がない。それでも、日々、私は私であると認識している自分がいるということ。これが「念」であるというと山崎阿闍梨。それを聞いた松田宇宙学者は、私はそのことは、わかりません。それは記憶であり脳内ではシナプス結合しているだけでしょう。と反論する。

松田宇宙学者は、科学者としての分析において、結果に基づく未来と語る。一方、山崎大阿闍梨は、瞑想の実践における経験において、今、生きていることに何の疑問もない。

科学的分析と宗教的実践。

さて、何を語る集まりだったかと一瞬考えていたら、制限時間終了。人工知能が高くなり、人間を超える時が近い将来にやってくる。それを「超人間・ポストヒューマン」と呼ぶ。仏教では、何度も生まれ変わり、衆生の救済を実践するものを「菩薩」と呼ぶ。山崎阿闍梨の書籍には約20年前に出会い、今回初めて、講演を通じて出会うことができ感動しました。と同時に、90歳を目前にした姿は、彼の強い実践と少しズレのある老いの雰囲気でした。