being with dying(死にゆく人と共にあること)

アメリカのサンタフェにあるUpayaという禅センターにて行われた、「being with dying」の8日間のトレーニングに参加してきました。

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きっかけはジョアン・ハリファックス老師の本。
「being with dying
(死にゆく人と共にあること)」

死にゆく人は、死に向かう段階を進んでいくとき、次第にコントロールする力を失っていきます。(略)その人が自分の命を失いつつあるちょうどそのときに、その人生を奪ってはなりません。その人に具わっている智慧を信頼して、手放すことを実践してください。
意識的で責任のあるケアをひと言で要約しなければならないとすれば、「死にゆく人に主導権をとらせる」ということになるでしょう。私たちは、死にゆく人をもうすでに死んでしまったかのように扱うことがあまりにもよくあります。彼らの声は聞かれることなく、自分の死に方を選択する機会もありません。死にゆく人に主導権をとってもらうには、私たちが「知らない」という姿勢をとり、ものごとをありのままに見守っていくことが本当に求められます。人の命が死という目前の経験に巻き込まれていくとき、一人ひとりの存在に本来備わっている智慧を、勇気を持って信じることが求められるのです。
死にゆく人と共にあること: マインドフルネスによる終末期ケア

いま、命を終えること。

命とは何か?
尊厳とは?
スピリチュアルとは?
真理とは?

生きている
私たちの知らない
別の世界。

この本のなかに書かれているのは理論的なことではありません。それは、私が死にゆく人たちにかかわり、また長年にわたって、家族をケアする専門家たちに教える機会に恵まれてきたことをもとにして書かれています。また、バーニー・グラスマン老師との親交からも影響を受けています。彼は平和構築の基礎となる「三つの信条」を明確に示しています。三つの信条とは、「知らない(わかったつもりにならない)ということ(not knowing)「見届ける(見守る)こと」(bearing witness)「慈悲深い行為(compassionate action)」です。これら三つは、死にゆく人や、悲嘆にくれる人や、ケアを提供する人たちとのあいだで私が経験したことを反映しています。三つの信条は、死にゆくプロセスと共にあることを実践するとき、私にとってガイドラインになっています。
第一の信条である「知らないということ」は、私たちが他者や自分自身に対する固定観念を捨て、自然にわき起こる初心者の心に開かれるようにっと促します。第二の信条である「見届けること」は、私たちが結果に対して価値判断を下したり執着したりすることなく、ありのままに、この世の苦しみや喜びとともにあることを求めます。第三の信条である「慈悲深い行為」は、私たちが他者と自分自身を苦しみから救うと誓って、この世界にかかわることを求めます。
死にゆく人と共にあること: マインドフルネスによる終末期ケア


「not knowing」

私たちの知っているということは
限定されていることで
何も知らないということ。

死にゆく人は
「何も知らない」過程にある。

私たちに何ができるのだろう?
どのように声をかけることが
できるのだろう。
何を願うのだろう?

答えの見つからない
出会い。

もしあなたがケアに携わっている人なら、「知らないということ」を受け入れ、開かれた状態を保ち、こうするのが正しいという確信をもてなくても援助をする仕方を選ぶことが役に立ちます。
あなたのおこなう仕事は、発見の仕事です。それぞれの人の生活や、コミュニティーの生活のなかにある豊かでスピリチュアルな土台を発見するのを助けるという仕事です。そして、すべてのものを信じる心が開いていくように支援し、それを強めていくという仕事です。
ただ死にゆく人と一緒にいるだけの仕事だとは思わないでくださいーー瞑想に熟達していれば、あなたの力強さとやさしさは、他者にも本来そなわっている力強さとやさしさの見本になるはずです。共鳴するシタールの弦のように、真にやさしく自分に気づいていることによって、あなたは他者のなかに潜むそうした性質をめざめさせることができます。
私たちが何をなすかではなく、いかにあるのかということによって、他者はその生来のコンパッション(慈悲)と苦しみや未知のものに対する開かれた心を見つけることができるのです。
ケアをする人が他者の苦しみを見守ることができ、さらに、苦しんでいる人を促して、その人が自身のみじめさを見守れるようにするとき、それとちょうど同じように、死にゆく人がケアする人の混乱や疑いを見守り、ケア提供者のなかにある自信や、安心感、受容する気持ちを鼓舞することがあります。
自分がどのような役割を演じていようと、私たちは信頼を育み、ものごとが織りなす結び目が開いて、その入り組んだ複雑さがあらわれるようにします。死ぬゆく側であっても、ケアする側であっても、受け入れられないこと、説明のつかないこと、正当化されないこと、知り得ないことに対して完全に向き合うことによって、私たちは謙虚になり豊かになります。
死にゆくことや死を解決し克服しなければならない問題として見るのではなく、むしろ死にゆくことは意味や価値を豊かにふくむ経験であり、成熟に至る発達の段階であり、そしてさらに不死の悟りへの準備であるとさえ見なすことができるようになります。
死にゆく人と共にあること: マインドフルネスによる終末期ケア

open
ということ。
恐れや欲で
心を閉ざすのではなく
心を開く。

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死と共にあること。
生きることと
何も変わらない。

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人と共にあること。
openに共にあること。
一期一会。

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There is no way to Death(死).
Death(死)is a way of life.

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http://www.ted.com/talks/joan_halifax?language=ja